プロバイオティクスの話

ビオスリーヒストリア

健康という幸せを届けたい

初代社長・増田盈

昭和31年(1956年)12月。胃がんを患った初代社長・増田盈は、胃全摘手術を受けました。多くの胃全摘者同様、増田盈もまた、術後の食生活に苦しみました。逆流やつかえ、横になったときに食べたものが流れ出る---。食事を満足にできないという苦しい思いが続くなか、増田盈の思いは腸へと向かいます。「自分の主な栄養吸収は腸で行われている。その腸を健康な状態にしていれば、健康でいられるのではないか。腸を健康にする製品を作り、世の中の人たちに健康という幸せを届けたい---。」その思いは、新薬の研究開発へと向かわせます。

ビオスリーの誕生

昭和38年(1963年)5月。活性生菌製剤「ビオスリー」が発売されました。増田盈の思いとその研究の成果がついに実りました。 研究過程においては、腸内で有益に作用する菌を確実に腸まで届け、高い整腸効果を期待するためには、単一の菌種ではなく、複数の菌を組み合わせることが重要と考えました。

発売当時の活性生菌製剤「ビオスリー」

そして、糖化菌が乳酸菌を、乳酸菌が酪酸菌の増殖を助けることを確認し、乳酸菌、酪酸菌、糖化菌の3つの生菌を配合したビオスリーが誕生します。 今でこそ、プロバイオティクスといえば広く知られていますが、当時はまったく知られていない時代でした。 活性生菌製剤「ビオスリー」の承認を得るにあたり、当局への説明はたいへん苦労したそうです。

薬局向けビオスリーの発売

昭和63年(1988年)4月。一般薬局向けに「ビオスリーH」発売。製品化の背景には、服用したいので薬局でも買えるようにしてほしい、という声がありました。 きっかけは、昭和56年(1981年)、協和企画より発刊された「胃を切った人の養生学」。 全国の胃を切った人の患者の後遺症対策を綴った書籍ですが、ここに増田盈の健康法として、自社製品を常用し整腸と1日3回の快便が健康法であるということが紹介されました。 これを読んだ方々から、当社製品をのんでみたい、との声が届きました。しかし、ビオスリーの製品は、医師の処方が必要となる医療用だけで、薬局で買うことができる一般用はなかったのです。 そこで、一般の方が薬局で購入できる製品を発売することとなります。薬局向け製品「ビオスリーH」は、まさにお客さまの声から生まれた製品なのです。