当社は「プロバイオティクス市場のトップを目指す挑戦者」として、より良い製品と健康を皆様にお届けするため、積極的な研究開発を進めています。
その具体的な内容として、「ビオスリーを支える3菌の特性及び宿主との作用機序の解析」と「培養及び製剤技術の向上」についてご紹介します。
腸は消化・吸収だけでなく免疫や神経系の重要な機能を果たしています。まさに創業者の増田盈が掲げたように「健康の源は腸にあり」と言えます。
生命科学に関する解析技術の進歩は目覚ましく、遺伝子・タンパク・代謝物の発現や挙動を網羅的かつ多層的に評価することが可能となりました。宿主と腸内菌叢との複雑な相互作用の解釈には多角的な視点が必要となるため、医学、薬学、微生物学を含めた様々な研究分野から多様な人材を集め、それぞれの長所を活かした研究を進めています。
個々の菌に対しては遺伝子及び生理生化学的性状の解析や安全性評価を進める一方、菌叢及び宿主との共生については有識者との共同研究を軸に最先端の分子生物学的手法を駆使した作用機序の解明に取り組んでいます。人生100年時代の健康寿命を腸から支えるため、腸内環境の健全性を高めるプロバイオティクスの可能性について私たちはあくなき探究心で挑んでいます。
より良い品質を安定してお客様のもとへお届けできるよう培養及び製剤技術を向上させ続けることは、尽きることのない課題です。
原材料のコストは年々厳しくなる一方、菌を元気よく育てるためには十分な栄養素を与える必要があります。研究開発部門では小容量タンクによる様々な条件での試作を重ね、より効率良く安全確実に培養するための技術を日々磨いています。ビオスリーを構成する3菌株は特有の培養特性を持つため、各々に応じた培養理論を築いていく必要がありますし、また、新規菌株を扱う際には工業生産への適性評価と最適化は欠かせません。
そしてこれらの培養菌体をいかに安定した高品質な製剤として皆様にお届けできるか、製剤技術の向上も大事な要素であり、洗練された製剤設計は腕の見せ所でもあります。また、より正しく製品を評価するための分析技術も積極的に導入しています。