「プロバイオティクスによって、世界中の人や動物の健康を「腸」から支えたい」
その想いのもと、東亜薬品工業(以下「当社」)の海外事業を担っているのが、関係会社であるトーマス通商です。
世界のプロバイオティクス市場は年々拡大し、2030年には1,000億ドル規模以上に達すると予測されています。
トーマス通商は、アジア、アメリカを中心に、ビオスリーをはじめとする当社製品を販売するとともに、世界の優れた製品や原材料を日本国内に導入するなど、海外との強いネットワークづくりに取り組んでいます。
販売国
中国製品名
适怡(ビオスリー配合錠)販売国
中国製品名
百赐益(ビオスリー配合散)販売国
台湾製品名
百赐益(ビオスリー配合錠)販売国
タイ製品名
TOARAZE販売国
タイ製品名
BIO-THREE ACE H トーマス通商は、1985年の台湾への動物用医薬品及び混合飼料の輸出を皮切りに、台湾、韓国、タイ、中国、インドなどアジア地域の事業会社に対し、当社が培養・生産した菌末、菌末を用いた人体用医薬品、動物用医薬品及び混合飼料の販売を開始。
現在に至るまで、着実に拡大させてきました。
アジア地域における当社製品のプレゼンス拡大とブランド構築にとって重要な役割を担っており、今後も更なる市場拡大に取り組んでいきます。
2017年1月に米国で行われたIPPE国際展示会において、当社が開発した菌株BA菌(Bacillus amyloliquefaciens TOA5001、商標名BA-KING®)を紹介しました。 多くの企業が興味を示す中、アメリカ・フィブロ社が大規模野外試験を実施。有効性を評価した上で、2018年12月当社 との間で製品供給の契約を締結しました。 トーマス通商は細部にわたる契約条件について当社と一体となって協議を行い、当該契約の締結に貢献しました。
トーマス通商は、世界各国で市場調査を行い、当社の海外販売承認の取得にも尽力しています。当社が2020年7月、安全評価基準が世界で最も厳しいとされる欧州食品安全機関(EFSA)に、当社オリジナル菌株であるBA-KING®(Bacillus amyloliquefaciens TOA5001)を家禽用飼料添加物として販売承認申請を実施するにあたり、当社と一体となって現地CRO(開発業務受託機関)への業務指示及び進捗管理を担いました。
その結果、2023年6月、EFSAから鶏への安全性と肥育効果が認められました。そして、10月開催のEU委員会において家禽用飼料添加物として認可され、EU及び英国での販売が可能となりました。
同様にBIO-THREE ACE H(Bacillus subtilis FERM BP-07462, Enterococcus lactis FERM BP‐10867, Clostridium butyricum FERM BP‐10866)についても、2024年7月開催のEU委員会において家禽用飼料添加物として認可され、9月にEUでの販売が可能となりました。
なお人体用新規食品として、Clostridium butyricum FERM BP‐10866についてもEU委員会に販売承認申請中ですが、トーマス通商は同様の取り組みを実施しています。